昨今、「スマホのナビがあればカーナビはいらないんだよね〜」なんて声を反映してか?トヨタの新車ではディスプレイオーディオなるものが標準装着されているものが増えています。
新車じゃなく今所有している車でも、同等の機能を使う事ができる「社外ディスプレイオーディオ」が各社から出ており、アーリーアダプターの間ではそこそこ話題になっているんです。
そんなディスプレイオーディオFH-9400DVS(パイオニア製2018モデル)を約1年使用した僕が、後継となるDMH-SZ700の進化を検証します!
ディスプレイオーディオとナビの違い
まずは両者の違いをザックリ表にすると・・・。
ディスプレイオーディオ | カーナビ | |
地図表示 | スマホ必須 | 標準 |
GPS | スマホ必須 | ○ |
車速信号 | × | ○ |
地デジ視聴 | ×(OP) | ○ |
地図更新 | 常に最新 | 有料のケース多い |
地図アプリ選択 | ○ | × |
音質設定 | 多い | 少ない |
価格 | 安い | 高い |
一長一短とも言えますが、普通の人が使うには「カーナビ」を選んだ方が圧倒的に幸せになれると思います。
テレビが見られないだけで選択肢から外れる人もいますよね?車速信号も使えないので、トンネル内などでは自車位置精度も大きく劣ります。
更にカーナビとして使うため「AppleCarPlay」というモードを使用するには、iPhoneの有線接続が必須となります!無線接続で出来ないのは残念ですね😔
地図データは「最新」というメリットもありますが、「AppleCarPlay」使用時は常に通信をしているので、パケット代(通信量)が必要となってしまうんです!
じゃあ、メリットは何なの?って話になると価格が比較的安い、音質設定(ネットワークモード対応など)の幅広さといったところになります。
要するに、普段はカーオーディオとしての使用がメインで、たま〜にナビを使いたい!という方にはヒットする商品と言えます!
AppleCarPlayとは
AppleCarPlayとは、iOS7.1から採用されたiPhoneの機能のひとつ。先述の通りiPhoneを有線接続する事で、車内でのsiriの使用や地図表示が容易に行えます。
日本ほどカーナビが普及していないアメリカでは非常に有効な機能と思われますが、高機能なカーナビが普及したここ日本ではイマイチ感は否めません。(自称アップル信者の僕ですら・・・。)
ただし少しずつ改善されている部分もあり、成熟したiPhoneでは体験できなくなってしまった「バージョンアップ の楽しみ」みたいな物があるのは確かです。(アップル信者の心をくすぐる作戦か⁉️)
カーナビアプリが選べる
主要3つの地図アプリをCarPlayで比較してみました。
Yahoo!カーナビが昔ながらのカーナビに近い印象です。
基本的にSiriを用いた音声操作を想定しているようですが、目的地設定でSiriが認識してくれない事もしばしば。そんな時に文字入力をしようとすると・・・。
日本語入力できない〜😱
iPhoneから入力する事で目的地設定は行えますが、これって本末転倒な気が😅
追記 2020/10/23
CarPlayの利用頻度は高くありませんが、久しぶりに使ってみると・・・。
日本語入力できるようになってる😳
調べてみるとiOS 14から日本語キーボードが追加になったようです。ただしフリック入力は不可。今さらトグル入力(「う」と入力したかったら「あ」を3回入力)は面倒だけど、大きな進歩と言えるのでは無いでしょうか。
通信量はどのくらい?
地方都市を約50分 26km程のドライブで41.7MB使用。
地図の情報量の変化で通信量(料金)も変わると思うのでご注意ください。
DMH-SZ700の進化ポイント
FH-9400DVS | DMH-SZ700 | |
画面サイズ | 7.0インチ | 6.8インチ |
DVDドライブ | ○ | × |
Wi-Fi | × | ○ |
HDMI入力 | × | ○(Type D) |
USB | A | C |
Bluetooth | 4.1 | 4.2 |
Alexa対応 | × | ○ |
商品としては後継っぽい位置付けではありますが、機能を比較すると「全くの別物」と言える内容です。画面が小さくなってしまったのはマイナスポイントですが、並んでいるキーワードはカーオーディオっていうよりもPC的なものに様変わり!
USBはタイプCに変更されていますが規格自体は2.0。ただし、最大強給電流は倍の3.0Aとなっておりスマホ充電は早くなっているようです。
FH-9400DVSでは起動時にBluetoothがうまく繋がらない&エラーが出るって事が時々ありましたが、この辺が改善されているといいですね。
時代的に動画視聴はDVDを切り捨て、スマホからのミラーリングにシフトをした感じですね!
ミラーリングとはiPhoneの画面を別のモニターにそのまま映す事。
SZ700では、2つの方法でiPhoneの画面をディスプレイオーディオへ出力する事が可能です。
アプリでミラーリング
公式ページでは・・・。
YouTubeは見られます。有料のストリーミング動画サービスなどの著作権で保護された映像コンテンツの再生はできません。という案内になっています。
ワイヤレスで接続できるのは魅力ですが、画質の問題やNetflixをはじめとした有料ストリーミングサービスについては未知数ですね。
HDMIでミラーリング
こちらは有線での接続になりますが、必ずApple純正のLightning – Digital AVアダプタを使用して下さい。非純正で「Made for iPhone」を取得している物はありません。安物買って使えなかったっていう話はよく耳にします。
ミラーリングで注意が必要なのは、現状見られているからといって「この先も見られるとは限らない!」という事です。過去にはiOS12へのバージョンアップでHDMI出力の仕様が変更され、機器の組み合わせによっては映らなくなった事がありました。
iOSやアプリのバージョンアップにより、出力されなくなったり仕様変更される可能性があるので注意が必要です。
まとめ
カーナビ(地図)としての使用頻度が高い方。テレビを見たい方。には決してオススメできませんが、ガジェット好きやアップル信者の方には大いにオススメできます!
バックカメラの入力・リアモニター出力といった基本機能は備えているので、ファミリーカーにも対応可能ですが子供たちはDVDが見られる通常カーナビの方が幸せになれるかもしれません😅
やはり、まだまだこの手の機種のターゲット層は「アーリーアダプター」と言えそうです。
使い倒すにはそれなりの知識が必要となりますが、数年後にはカーナビよりもディスプレイオーディオが主流となる可能性も大いにあると思います☝️