2020年4月8日にスタートした第4のキャリア「楽天モバイル」。
料金プランは月額2,980円(税込3,278円)のみ、さらに先着300万名は1年間無料、CMが大不評だったり楽天ポイントのばらまきなど、いい意味でも悪い意味でも注目度は高まっているようです。
そんな楽天モバイルにソフトバンクからMNPしてみたので、使い勝手などをレビューしていきます。
なぜ楽天モバイルを選んだか?
iPhoneは2年ごとの買い替えサイクルでiPhone XS Maxを使っていますが、iPhone12シリーズはスルーを検討中。それならば3大キャリアに縛られる必要もなくワイモバイルかなぁと漠然と思っていましたが、「月額基本料1年間無料」に釣られました😅
- 月額料金2,980円(税込3,278円)が1年間無料
- 通信データ容量制限なし
- 自宅も職場も楽天回線エリア
- テザリング無料
- 将来的に5Gも同じ料金で使える
もともとデータ使用量は月に5GB前後とそれほど多くはないのですが、容量無制限ならガンガン活用したい!出先でのブログ編集もWi-Fiが使えなかったりで進まない時も、テザリングで捗る?
我が家は小学校のすぐそば。GIGAスクール構想支援プランで基本合意なんてニュースもあったので、5Gのアンテナもすぐに立つのでは🤔
なんていう目論見から、楽天モバイルに決めました!
楽天モバイルを使ってみた
無事にMNPを済ませ、eSIM運用をスタート。
ソフトバンクを利用していたときはアンテナピクトを気にしたことなんて殆どなかったのですが、何せキャリア乗換はiPhone4以来の10年ぶり。
自宅では4本立っていますが、職場では3〜4本を行ったり来たり。電波が弱いのかな〜なんて思ってしまいます。
通信速度は?
こればかりは場所・時間帯といった環境に大きく左右されると思われますが、良くなって行くであろうエリア改善に伴い回線速度も上がって行くこ事を期待したいところです。回線切替の当日、同じ場所でスピードチェックをしてみた結果が下のスクリーンショット。
左がソフトバンクで右が楽天モバイル。「意外」といったら失礼ですが、楽天の方が速い結果にビックリ😳(理由は後述します。)
楽天回線?パートナー回線?
ご存知の通り、スタート間もない楽天モバイルは自社回線のみで全てのエリアをカバーする事は難しく、auから回線(パートナー回線)を借りることでエリアをカバーしています。
楽天モバイル加入者向けサイト、「my楽天モバイル」ではそれぞれの通信量を確認する事ができます。
チェックしてみると驚愕の事実が⁉️
楽天回線 | パートナー回線 | 全回線 | |
SIM切替 | 0.04 | 0.04 | |
2日目 | 0.05 | 0.07 | 0.13 |
3日目 | 0.04 | 0.91 | 0.94 |
4日目 | 0.80 | 0.80 | |
5日目 | 0.15 | 0.15 | |
6日目 | 0.15 | 0.15 |
全然、楽天回線の電波掴んでないじゃん😱
初日の回線スピードチェックも楽天回線ではなく、au回線の結果だと思われます。
事前に楽天モバイルのサイトでiPhoneの対応状況は確認済。
基本的に楽天回線を使い続けられるものと思っていましたが、どうやら仕様は違うようです。
- 楽天回線 → パートナー回線 自動接続可能
- パートナー回線 → 楽天回線 自動接続不可能
これって意図的にパケ代搾取しようとしていませんか⁉️
そもそも僕の行動範囲はバリバリの楽天回線エリアのはずなんですが、今後の改善に期待したいところです。
iPhoneを楽天モバイルで快適に使うために
楽天モバイルはAndroidをターゲットにサービスを開始したようで、iPhoneでの運用はコツとテクニックが必要です。
フィールドテストモード
パートナー回線は5GB/月という縛りがあるので、ガンガン活用したいのなら自分のiPhoneがどちらの回線に繋がっているかの確認が必須です。
楽天回線は1.7〜1.8GHzのBand 3。パートナー回線は800MHzのBand 18。このどちらに繋がっているかを確認するのがフィールドテストモードです。
やり方は簡単。電話アプリに以下の数値をコピー&ペースト!
*3001#12345#*
発信ボタンをタップするとフィールドテストモードが起動します。
右上の3本メニューをタップ。
Serving Cell Infoをタップ
freq_band_ind の値を確認。スクリーンショットの「18」はパートナー回線を表し、楽天回線を掴んでいれば「3」の表示となります。やっぱりパートナー回線掴んでる😭
ただし、timestampから察するにリアルタイムの情報ではなく、スワイプダウンすることで再読み込みされますがすぐには更新されないようです。
楽天回線に切り替えるには?
いくつかあるようですが、機内モードの オン → オフ というのがお手軽です。
オススメはショートカットアプリの活用☝️
ボクが作ったショートカットのリンクを貼っておくので、是非活用してください!
アクセシビリティの背面ダブルタップと組み合わせることで、お手軽度はさらにアップ!
ふと思い立った時にiPhoneの背面をポンポンっとタップするだけで、ディスプレイには触れることなく機内モードを オン → オフ これならいつでも気軽にできますよね。
この運用でしばらく様子を見てみたいと思います。
約3週間使ってみて
Rakuten Linkアプリ
Rakuten Link
Rakuten, Inc.無料posted withアプリーチ
楽天モバイルの売りのひとつでもある「無料通話」。この特典を利用するにはRakuten Linkアプリのインストールが必須。ボクの環境下ではという前置きが付きますが、「音質悪っ😵」というのが第一印象。ソフトバンク回線でVoLTE通話の方が圧倒的に高音質でした。
そのほかには、電話着信は通常の「電話アプリ」ではなくなってしまうのでApple Watchに着信通知が来ない。SMSも「メッセージアプリ」に来ないので、Macで2段階認証をしたい時とかは面倒。など、不便を強いられる部分は若干あります。
通信(体感)速度
場所によっては速いケースもありました!と言えば聞こえはいいですが、速度は安定していない印象があります。回線速度測定マニアではないのでサーバー設定などにばらつきはありますが、ソフトバンク回線で100Mbps超えたことは無かったと思われます。ただし、Safariの表示もモタついたり体感速度としてはそこまで速いような気もしないですね😓
ホントに楽天回線の電波飛んでる?
先述の「回線切替ショートカット&背面タップ」の活用で、積極的に楽天回線の電波を拾いに行っていると思うのですが・・・。my楽天モバイルでの通信量の確認結果です。
楽天回線で通信していない日は「日付」すら表示されていませんが、通信しているであろう日も0.00GBの状態。ボクの運用に問題がある可能性もありますが、暫くは様子見です😅
まとめ
パートナー回線のおかげで通信・通話はできていますが、Apple製品間の連携がスポイルされてしまうというのはボクにとっての大きなデメリット。通信量が10GB以下/月のiPhoneユーザーなら、ワイモバイルやUQモバイルの方が快適に利用できると思われます。
日本国内でのiPhoneユーザー割合を考えれば、「Rakuten Linkアプリ」をはじめとしたiPhone対応強化とエリア拡大が契約者獲得のカギだと思いますが、現状でのメリットは1年間料金無料以外には見出せない気がします。
期待としては、後発ならではのチャレンジ精神!
10年前のソフトバンクのような(とまでは言えませんが)・・・。電波は悪かったけど、孫さんのTwitterで「やりましょう」に騒ついた昔を思い出します。
11月にはeSIM申込時のAIかんたん本人確認(eKYC)をいち早く導入したりと、3大キャリアに負けじといち早く新サービスを導入しようという姿勢は評価できます!
ボクは思い切ってMNPしたので1年間は楽天回線で行こうと思いますが、賢い選択は現状の電話番号はそのままで、副回線(eSIM)として楽天モバイルを契約するのがオススメ☝️
今使っているiPhoneに5GB/月の通信量を1年間タダで追加する事ができるんです。